【愛犬の健康を守る基礎知識】ビタミンとミネラルの役割

犬の体のエネルギー源となる栄養素は「タンパク質」「脂質」「炭水化物」の3つです。いわゆる犬の三大栄養素と呼ばれているものですね。
実はこの三大栄養素、摂取しただけの状態では体の中でちゃんと働いてくれません。三大栄養素を消化・吸収・代謝させるには、触媒として働く「酵素」の力が必要不可欠です。
そして酵素とともに触媒として働くのが「ビタミン」と「ミネラル」です。ビタミンとミネラルは「補酵素」とも呼ばれ、体内では栄養吸収のアシスト役として働いています。だからこそ、犬の五大栄養素に数えられているわけですね。
目次
犬の体に必要なビタミンは水溶性と脂溶性あわせて14種類
ビタミンの定義は「健康を維持するうえで必要不可欠な微量栄養素のうち、体内で合成できないもの。あるいは合成はできるが必要量に足りないもので、食べ物から摂取しなければならない有機化合物」となります。
なにやらややこしいので簡単に言い換えると、「1日に必要な量はほんの微量だけれど、不足すると体調不良や病気の原因になるので、食べ物からしっかり摂取しなければいけない栄養素」といったところでしょうか。
ビタミンは補酵素として働く栄養素であり、直接的なエネルギー源にはなりません。しかし、体調を良い状態に整えるためには欠かせない物質です。
現在、ビタミンと呼ばれている成分そのものは20種類を超えますが、そのうち犬の体に必要不可欠なもの――必須ビタミンは全部で14種類です。
水溶性ビタミン
①ビタミンB1 ➁ビタミンB2 ③ビタミンB6 ④ビタミンB12 ⑤パントテン酸 ⑥ナイアシン ⑦葉酸 ⑧ビオチン ⑨コリン ⑩ビタミンC
脂溶性ビタミン
⑪ビタミンA ⑫ビタミンD ⑬ビタミンE ⑭ビタミンK
このうち、ビタミンCとビタミンKは犬の体内で合成することが可能です。ビタミンCは食べ物から摂取したブドウ糖から合成され、ビタミンKは腸内細菌によって合成されます。
しかし、ストレスの多い現代の犬達は大量のビタミンCを消費し、さらには腸内環境の悪化によって必要量のビタミンKが合成できない可能性も…。
となると、体内で合成できないビタミンはもちろん、合成できるビタミンについても、愛犬の体調によっては積極的に摂取したほうがよい場合もあります。

犬の体に必要なミネラルは主要と微量あわせて15種類
ミネラルの定義は「生体を構成している元素のうち、酸素・炭素・水素・窒素を除いた元素の総称。無機塩類・無機質・灰分などともいう」となります。
これまたビタミンに続いてなんともややこしいですね。簡単に言い換えると、「体を構成するために欠かせないのはもちろん、体の機能維持と調整に必要不可欠な成分」です。さらに嚙み砕くとしたら、「生きるために絶対必要な成分」といったところでしょうか。
そんなミネラルですが、体内に比較的多く存在する「主要ミネラル」と、少しだけ存在している「微量ミネラル」に分けることができます。
主要ミネラル
①カルシウム ➁リン ③カリウム ④ナトリウム ⑤塩素 ⑥イオウ ⑦マグネシウム
微量ミネラル
⑧鉄 ⑨銅 ⑩亜鉛 ⑪マンガン ⑫セレン ⑬フッ素 ⑭ヨウ素 ⑮コバルト
主要ミネラルの中でわかりやすいのは、カルシウムとリンですよね。そう、骨と歯を構成している二大成分です。
ミネラルはそのままの形で体内に吸収されるため、正常に働かせるには摂取バランスがとても重要!
たとえば、犬の体におけるリンとカルシウムの理想的な摂取バランスは、リン1に対してカルシウムは1~2。
どちらも大量に摂取すればいいというわけではなく、リンが過剰になるとカルシウムの吸収が阻害され、カルシウムとリンが過剰になるとマグネシウムが不足することになります。
栄養成分はなんでもたっぷり摂取すればいいと思われがちですが、実はなんとも絶妙なバランスのうえで成り立っているわけですね。
>『【犬の手作りご飯】緑黄色野菜|犬の体調に合わせた選び方』

健康長寿につながる愛犬の食事は栄養のバランスが大事
飼い主さんが毎日用意する食事が、愛犬の体を作る材料となります。これは比喩表現などではなく、本当に細胞一つ一つの材料になっているんですね。
だからこそ、しっかりと栄養を摂取させることは大切ですが、絶対に忘れていけないのはバランスを整えることです。
タンパク質は犬の体に必要不可欠な栄養素ですが、タンパク質ばかり過剰でその他の栄養素が足りないと、タンパク質までまともに働かせることができません。
「あれが体に良い!」「これが病気予防に効くらしい!」といった情報に踊らされるのではなく、肉類・穀類・野菜などをバランス良く取り入れた毎日の食事こそが、愛犬の健康長寿を支える原動力です。
>『犬の腸は想像以上に冷えている!下痢・血便・膀胱炎の原因』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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